ぼくと、ぼくらの夏
ずいぶん古い小説である。
昔、ブックオフの100円コーナーで見つけて、推理小説好きな私はなんとなく買ってしまった。
正直、推理小説としては謎解きの凝ったものではないが、一番の売りは瑞々しい青春の臭いが漂う文体です。
これは、中々難しく、この樋口有介氏の文体のファンの作家もいるようです。
なんとも言えない苦々しい青春のほろ苦さが、文体からこうも漂わせることのできるのは少ないですね。
他の作品にも手を付けてみましたが、風少女や、柚木草平シリーズなど読みましたが、基本的にワンパターンの推理で、謎解き好きな人はやめておいた方がいいです。
ハードボイルドな香りを少し漂わせていながら、青春小説って感じです。
たまにはこの人の本でも暑いので読みたくなったから取り上げました。
- ぼくと、ぼくらの夏 (文春文庫)
- 文藝春秋
- 2012-09-20
- Kindle本
- 風少女 (創元推理文庫)
- 東京創元社
- 2012-01-01
- Kindle本